『ラウハン・ラウル』=『平和の歌』。
1939年12月、フィンランドはソ連の侵攻を受け、「冬戦争」と呼ばれる国土防衛戦に立ち向かっていた。古くから周辺の大国に翻弄されてきた北欧の国家フィンランド。その独立から国防を支えた女性準軍事組織「ロッタ・スヴァルド」の物語。
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1940年代、フィンランドとソ連との間で起きた戦争をフィンランドの女性準軍事組織「ロッタ・スヴァルド」の視点から描くお話。 (1/10)#漫画が読めるハッシュタグ #歴史創作 pic.twitter.com/NYOkoUP9jN
— 亀井薄雪📙M45b_COMITIA152 (@usyk) December 30, 2022
『ラウハン・ラウル』=『平和の歌』。
1939年12月、フィンランドはソ連の侵攻を受け、「冬戦争」と呼ばれる国土防衛戦に立ち向かっていた。古くから周辺の大国に翻弄されてきた北欧の国家フィンランド。その独立から国防を支えた女性準軍事組織「ロッタ・スヴァルド」の物語。
収録内容:
#01 | ロッタの翼 (SAMPLE)
#02 | 砕氷船 (SAMPLE)
#03 | 誓い (SAMPLE)
#04 | アデリー (SAMPLE)
総集編に際し全編にわたって細かく加筆修正、コントラスト調整等が入っています。
ロッタ・スヴァルド協会は実在の団体で、独立と内戦の傷跡が残る1920年代フィンランドにおいて国民の愛国心と結束を強化し、信仰、家庭、祖国を守るためにフィンランド国防軍、民間人を支援することを目的に設立された。内戦期や第二次世界大戦期のみならず、ロッタのメンバーは士官学校での研修や活動を通じて同国における模範的な女性像となることを目指していた。1921年の設立から女性による自主的な民間防衛組織としてフィンランド国防軍、民間人の支援に携わった。所属人数は最大時で8〜17歳のPikku Lotta(少女ロッタ)を含めて240,000人に及ぶ。
ロッタ・スヴァルド協会は準軍事組織に位置付けられ、軍や民衛隊の一部ではなく独立した女性のみの団体である。軍の委託を受けて軍の基地や兵舎の食堂や売店の運営、清掃業務などを行う団体といえばイメージしやすい。通信、医療、事務、兵站、気象観測、対空監視、戦死者の送還、募金活動など、業務は多岐に渡る。前線での対空監視や野戦病院の業務において爆撃や銃撃による犠牲者を多く出した。武器を持たないことを前提としていたが、首都防空のサーチライト運用業務時の護身用に小銃使用の訓練を受けたロッタもいた。
1924年に設立されたスウェーデンのSLK(Svenska Lottakåren:スウェーデン女性自主防衛組織)、別名Lottornaを始めとしてデンマーク、ノルウェー、エストニアに姉妹団体が存在し、ロッタ・スヴァルド協会は戦前からこれらの周辺諸国の女性団体との交流が行なわれていた。
ロッタ博物館(フィンランド・トゥースラ)取材の映像
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