usyuki.com/blog(跡地)

<< home

Rachel Grimes – Compound Leaves

on 2013年3月23日

2009年発表のピアノソロ作品「Book of Leaves」にストリングスを加えて再構成した5曲とストリングスのみの曲が3曲。ピアノは新録でリバーブを抑えたシャープで芯のある演奏になっています。

bandcampで購入するとダウンロードコードが記載されたカードがエアメールで届くという形だったようですが、ダウンロードコードを空欄のままで送ってしまったらしくコードが別途電子メールで送られてきました。デジタル音源のダウンロードだけではなく何かしらモノが届くというのはちょっと良いかもしれません。

https://rachelgrimes.bandcamp.com/album/compound-leaves-with-card-set

:PAPERCUTZ – The Blur Between Us

on 2013年2月1日

Headphone Commuteによるハリケーン・サンディの被災地救済支援コンピ「… and darkness came」経由で知ったポルトガルのドリームポップユニット。

ニューウェーブ・シューゲイズを軸にしてピアノ・ストリングス・ブラスを加えた音作りに、Melissa Verasの変幻自在のボーカルが合わさって深い霧に包まれた森の中にいるような情景を作り上げています。Aëla Labbéの不気味さを秘めたアートワークも雰囲気作りに一役買っています。

発表されたのは2012年のようですが、日本語の情報が殆ど無かったので全く引っかからず。もし去年出会っていれば昨年のベストに入っていたと思います。

CDとデジタル音源はオンラインのストアまたはbandcampで購入できます。CDはポルトガルから郵送で一週間程で届きました。ただ、紙質も造りも少々難有りで、残念なことに曲間が途切れてしまっているので配信のほうをお勧めします。

https://www.papercutzed.com/
https://papercutz.bandcamp.com/album/the-blur-between-us

Tape Loop Orchestra – In A Lonely Place

on 2013年1月26日



1950年の同名の映画を題材にした幽玄なアンビエント作品。ピントが次第に外れていく映像のように、不穏なフレーズが時間をかけゆっくりと溶けていきます。Tape Loop Orchestraとしては初のアナログ盤で、TLOサウンドの真髄といえる音の豊かさが際立ちます。

「世界で最も小さなオーケストラだ。」とはAndrew Hargreavesが2012年のTape Loop Orchestra来日公演の冒頭に語った言葉。生音と電子音を絶妙に融合させたthe boatsやAndrew Hargreavesソロ作品に対し、カセットウォークマンのテープループとラップトップを用い、長い尺の中に溶解、堆積、醸成していく有機的なアンビエント/ドローンサウンドがTape Loop Orchestraの特徴です。一曲もしくはアルバム一枚をカセットテープ片面の収録時間である45分きっかりに収めるという徹底ぶりは実験的であるとともに美しさを感じます。

https://fluidaudio.bigcartel.com/product/tape-loop-orchestra-in-a-lonely-place