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令和2年の15枚

on 2020年12月31日


街では救世主たちにあふれて。2020年の音楽。今年は少し少なめで。
このブログで細々続けてきた年末リストも10年目らしいので記念でもなんでもないけど試しにnoteにも載せてみたのでそちらでもどうぞ。昔のものもたまに読み返すと日記に変って当時の記憶を辿るちょっとした足掛かりになる。

Sevdaliza – Shabrang (Twisted Elegance)

イラン生まれオランダ育ち、学生時代はバスケのオランダ代表でプレー経験もあり、5か国語を使いこなす才女。自身のアイデンティティを先鋭的でダークな電子音楽とメランコリックなストリングスにのせ優艶なる芸術作品に昇華させている。
#SSW, Trip Hop | bandcamp / Apple Music / Spotify

:PAPERCUTZ – King Ruiner (kilk records)

ポルトガルに拠点を置く:PAPERCUTZの3枚目のアルバム。サイバーでドリーミーなシンセポップとMelissa Verasのエモーショナルなヴォーカルの融合は更なる進化を遂げた。通常盤やデラックス盤など複数形態でリリースされているが、収録曲数の多いExtended Japanese Editionがお勧め。またアルバム未収録曲がbandcamp上で期間限定販売されることもあるので気に入った方はbandcampのアカウントをフォローしておきたい。後悔があるとすれば今年3月末に開催された待望の来日公演、時期が時期だっただけに行くのを断念してしまったことだ。世の中がもう少し落ち着いたらまた来てほしい。
#dream pop | bandcamp / Apple Music / Spotify

Eefje de Visser – Bitterzoet (Sony Music)

オランダの実力派シンガーソングライター。洗練されたサウンドデザイン。
#SSW | Apple Music / Spotify

Hyperlacrimae – Yoga Darśana (Infidel Bodies)

攻撃的なドラムを主体とした肉体的、野生的なダンスミュージック。
#Industrial | bandcamp / Apple Music / Spotify

Dominik Wania – Lonely Shadows (ECM)

ポーランドといえばジャズ。ジャズといえばポーランド。Dominik Waniaのソロピアノによる全編即興演奏。ピアノとの軽快な対話に耳を傾ける。
#Piano, JAZZ | Apple Music / Spotify

Lapith Girl – I Promise That I Won’t Die Before You Do (Subosc Records)

Subosc Recordsの匿名プロジェクトシリーズ。ジャケットでøjeRumなのがバレバレなのはご愛嬌。ローファイなミニマルテクノ。
#Techno | bandcamp

Lyra Pramuk – Fountain (Bedroom Community)

ポストヒューマンズサイバーアカペラ。閉塞した毎日にはこういった刺激的な音楽が必要だ。
#Avant-Garde, Experimental | bandcamp / Apple Music / Spotify

Meitei – Kofū / 古風 (KITCHEN. LABEL)

Meiteiの新作が美しい装丁でお馴染みのKITCHEN. LABELから。 最高にノスタルジックでエモーショナルなジャパニーズWabi Sabi。
#Folklore | bandcamp / Apple Music / Spotify

Hodge – Shadows In Blue (Houndstooth)

録音が良い。サーカスのようにめくるめく律動的な音楽。
#Electronic | bandcamp / Apple Music / Spotify

Ocoeur – Everything (n5md)

上質なアンビエントミュージック。
#Ambient | bandcamp / Apple Music / Spotify

MinaeMinae – Gestrüpp (Marionette)

緻密にプログラミングされたエキゾチックなダンスミュージック。
#Tribal | bandcamp / Apple Music / Spotify

Bing & Ruth – Species (4AD)

ブルックリン出身、デヴィッド・ムーア率いるBing & Ruthの新作はヴィンテージのファルフィッサ・オルガンで止めどなく紡がれるミニマルミュージック。本人にそのつもりがあるかどうかは分からないが、テリー・ライリー、スティーブ・ライヒ、フィリップ・グラスといったアメリカの偉大なミニマルミュージックの系譜を受け継いだと言っても過言ではない。オルガンの持続音は一種のトランス状態に誘う。部屋の灯りを暗くするか目を閉じるかして、他の事を一切せずこのアルバムを最初から最後まで集中して聴いてみて欲しい。
#Ambient, Minimal | bandcamp / Apple Music / Spotify

Mansur – Karma (Denovali)

シルクロード巡礼とメメント・モリ。Jason Kohnen (The Kilimanjaro Darkjazz Ensemble)による新プロジェクトMansurのフルアルバム。身分の貴賎や年齢に分け隔てなく襲いかかったペストの恐怖は中世ヨーロッパにおいて死の舞踏というモチーフを生んだ。ペスト拡大の原因がシルクロードを通じた交易であることは明白だった。だが誰がそれを阻むことができただろうか。今回の感染症の拡大も歴史上繰り返されてきた人類と疫病とのせめぎ合い、まさに人の業だ。
#Experimental, Tribal | bandcamp / Apple Music / Spotify

The Alvaret Ensemble – Ea (LAAPS)

6年振りとなる3枚目のアルバム。Greg Haines、Kleefstra兄弟、Joana GuerraにOlga Wojciechowskaなど、その手の界隈ではちょっとしたドリームチーム状態だ。教会でのレコーデイングは前2作を踏襲しており、即興的なピアノ、詩の朗読に感傷的なチェロやヴァイオリン、地鳴りのようなパーカッションが折り重なっていく。リリースを延期してまでこだわり抜いた録音は目の覚めるような緊張感。
#Post Classical, Experimental | bandcamp / Apple Music / Spotify

佐野元春 & THE COYOTE BAND – エンタテイメント! – Single (DaisyMusic)

『アンジェリーナ』や『サムデイ』は勿論のこと、『NEW AGE』から『優しい闇』に至るまで元春の音楽が時を経てもなお輝き続けるのは、詩の時代性と普遍性が絶妙なバランスで成り立っているからだ。活動40周年、折しも緊急事態宣言下に発表されたこの曲は、救いなく荒んだ世界で嫌な現実を忘れられる束の間のショーを渇望する人々を歌ったもの。コロナ禍に喘ぐ現代人にとってはリアリティを持って受け入れられるし、後世においても新たな意味を持って響き続けるだろう。
#Rock | Apple Music / Spotify / YouTube

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